支店長 勝野俊介

支店長 勝野俊介

定価:1,980円(税込)

編・著者名:真宮 角太郎 著

発行日:2014年01月09日

判型・体裁・ページ数:四六上・332ページ

ISBNコード:978-4-322-12386-9

書籍の説明

著者の略歴

真宮 角太郎(まみや かくたろう)   
1956年生まれ。79年大学卒業後、地方銀行に入行。4カ店の支店長を経験した後、本部の顧客相談部署に配属され、苦情・クレーム、トラブル処理に従事。数千件に及ぶ問題事案を統計学的に分類・分析し、銀行の顧客サポート体制の構築にも携わった。2011年に銀行を定年退職後、作家活動を始める。本書は小説家としてのデビュー作。   

書籍紹介及び目次抜粋

支店長の真の使命は銀行の信用を守ること   
部下行員の着服・横領、反社会的勢力による執拗な攻撃……   
きょうもどこかの銀行で起きている現実に、一人の支店長が敢然と立ち向かう。   
元地銀支店長が書き下ろした金融小説。   
だからリアリティがすごい!   
あらすじ   
第1話 まだら   
 主人公 勝野俊介は新任支店長として西国銀行桜木支店に着任するが、着任早々、店頭でテラーに食って掛かる白髪の女性を目撃する。その女性は支店の渉外係に現金を預けたが、まだ預金証書をもらっていないと繰り返し訴えているという。以前、支店では申出に基づいて調査したが、「現金を預かった形跡はない。痴呆の気がある老人の勘違い」として申出を退けた経緯があった。だが、支店の調査結果に疑問を感じ、単身調査に乗り出した勝野が探り出した事実は……。   
 金融不祥事の発生メカニズムと不祥事調査の難しさ、銀行員のモラルと支店長の責務のあり方を現場から問う。   
第2話 反社(はんしゃ)   
 ある日、桜木支店は些細な事務ミスを原因に暴力団員と思われる一団から激しい攻撃を受ける。勝野は毅然と不当な要求をはねつけた。だが、黒い手は、一人の行員の怯気につけ込み、正常な取引に偽装した融資案件を通じて再度支店に襲いかかってきた。敢然と立ち向かう勝野と、側面から支える県警OBの「お客様相談室」参与、銀行の顧問弁護士たち。「私を最前線から外さないでください。再び反社から攻撃を受けても、私は決してひるみません」――“お礼参り”に傷つきながらも現場復帰を訴える勝野の覚悟に、頭取は新たな辞令で応える。   
●主要目次●   
第1話 まだら   
 第1章 発  端   
 第2章 疑  惑   
 第3章 まだら   
 第4章 犯  意   
 第5章 鬼カン   
 第6章 きっかけ   
 第7章 ク  ロ   
 第8章 共犯者   
 第9章 対  決   
 第10章 弱  み   
 第11章 尋  問   
 第12章 業務改善命令   
 第13章 注  目   
第2話 反  社   
 第1章 発  端   
 第2章 軟  禁   
 第3章 元刑事   
 第4章 対  決   
 第5章 トラップ   
 第6章 反  撃   
 第7章 祝  杯   
 第8章 不  屈