日本株式市場のリスクプレミアムと資本コスト

日本株式市場のリスクプレミアムと資本コスト

定価:3,080円(税込)

編・著者名:菅原周一 著

発行日:2013年09月26日

判型・体裁・ページ数:A5上・276ページ

ISBNコード:978-4-322-12352-4

書籍の説明

書籍紹介及び目次抜粋

日本株式市場の継続的な発展・成長のための要件をロジカルに詳解!!   
日本株式市場が抱えている課題を分析・整理   
日本に証券取引所が誕生した1878年以降の日本株式市場のもつリスクプレミアムの大きさを、実績値や将来の企業業績予想、経済成長見通し等から多面的に分析し、今後期待されるリターン値やリスクプレミアムの大きさを推定する実践的実務書の決定版。   

自己資本コストと代表的な要素である社債投資の期待リターンの関係を解明   
自己資本コストの認識の重要性を提唱するとともに、資本コストの代表的要素である社債コスト(負債コスト)の推定モデルである資本資産評価モデル(CAPM)やファーマ・フレンチの3ファクターモデルを用いて社債の期待リターン値を解明し、株式市場の方向性を示す。   

企業経営にとって自己資本コストを考慮した意思決定が必須   
過去の実績リターン値と利益関連指標の成長率、さらには高い成長率を保持した銘柄群が高いポートフォリオパフォーマンス数値を示していることに着目し、それぞれの関連性を実証するとともに、投資戦略への応用の可能性を示した画期的な書。   

新たな自己資本コスト推定モデル「ハンセン・ジャガナサン距離」モデルを検証   
CAPM、ファーマ・フレンチ等の代表的な推定モデルについて、「ハンセン・ジャガナサン距離」モデルをもとにモデルの比較・評価を行い、より高度なモデルの可能性を提唱。   
●主要目次●   
第1章 日本株式市場とリスクプレミアム   
1 日本株式市場の歴史   
2 日本株式市場のリスクプレミアム   
3 日本株式市場の展望と課題   
〈補論I〉PERに着目したリターン分解(PBRについても同様に分解可能)   
〈補論II〉Tモデルの導出   
第2章 資本コストの推定   
1 資本コストの期待役割   
2 資本コストの推定方法   
3 自己資本コスト推定の方法   
4 負債コスト   
5 法人税率推定の方法   
6 資本構成割合推定の方法   
7 資本コスト推定の実際   
〈補論III〉加重平均資本コスト算出式(WACC:Weighted Average cost of capital)の導出   
第3章 負債コスト算出のための社債の期待リターン推定方法に関する考察   
1 はじめに   
2 社債の期待リターン推定の代表的な方法と特徴   
3 デフォルト確率による社債の期待リターンの推定   
4 マルチファクターモデルによる社債の期待リターンの推定   
5 おわりに   
第4章 ハードルレートとしての自己資本コストと投資戦略への応用   
1 はじめに   
2 過去にパフォーマンスがよかった銘柄群の特徴   
3 自己資本コストを上回る残余利益を含む利益関連指標とポートフォリオのパフォーマンス   
4 自己資本コストを上回る残余利益を含む利益関連指標の投資戦略への応用の可能性   
5 おわりに   
第5章 ハンセン・ジャガナサン距離による自己資本コスト推定モデルの比較   
1 はじめに   
2 これまでの研究成果   
3 ハンセン・ジャガナサン距離による自己資本コスト推定モデルの比較   
4 おわりに   
〈補論IV〉   
1. Hansen and Jagannathan(1997)のハンセン・ジャガナサンの距離   
2. ハンセン・ジャガナサン距離算出の実際   
3. ハンセン・ジャガナサン距離と確率割引ファクターの係数の推定と検定