域外適用法令のすべて

Extraterritorial Application of Foreign Laws A Primer for Japanese Companies

域外適用法令のすべて

定価:4,620円(税込)

編・著者名:アンダーソン・毛利・友常法律事務所[監修・著]デービス・ポーク・アンド・ウォードウェル/君合律師事務所スローター・アンド・メイ法律事務所 著

発行日:2013年12月09日

判型・体裁・ページ数:A5上・444ページ

ISBNコード:978-4-322-12343-2

書籍の説明

書籍紹介及び目次抜粋

知らないうちに法令違反!!   
日本に適用される米・英・EU・中国(香港)の法令を法令別・国別に詳解   
◆グローバル・リーガル・リスク管理に必須な知識を網羅   
経済のグローバル化を背景に最近の米・英・EU・中国(香港)の法令には、その適用範囲が当該国以外に適用されるケースが多く、法外な制裁金支払いや担当者が収監される事態が多発している。本書は各国の法令に精通している日米英中の大手法律事務所の専門家が各法令の概要・規定、さらには適用状況について体系的に解説した待望の書。   

◆法令別・国別に詳解   
日本にとって域外適用される証券法・税法・独禁法・贈収賄規制法の各法令や民事訴訟・刑事手続・民事手続の各実務手続について、米・英・EU・中国(香港)等、国別に詳解した本邦初の書。   

◆エンフォースメントの違いに言及   
民事・刑事の裁判手続、行政調査・制裁などの行政手続の主要国での違いについても横断的に言及し、当事者として理解しておくべき実務のチェックポイントを紹介した活きたリーガルリスク対応手引書の決定版。   

◆すべての日本企業関係者必読   
直接海外で事業展開している商社・メーカー・流通・デベロッパー・金融機関はもちろん、直接かつ間接的に当該国の事業会社とビジネス関係のあるすべての日本企業関係者必読の実務書。   
●主要目次●   
序  論 なぜ法の域外適用を知る必要があるのか─本書の読み方─   
(1) 法の域外適用とは何か/(2) 国家の管轄権はどこまで及ぶのか/(3) リーガルリスクを管理するため何を知る必要があるか/(4) 域外適用のダイナミクスを知ってリーガルリスクに備えよう/(5) 外国法とどう向き合うか   
第1章 独占禁止法   
1 総  論   
2 米  国   
第1節 反トラスト法の概要   
(1) シャーマン法/(2) クレイトン法(7)条   
第2節 合併事前届出義務:ハート・スコット・ロディノ法   
(1) 概要/(2) 管轄要件/(3) 免除規定/(4) 法令順守を回避する試み   
第3節 米国反トラスト法の国際的適用   
(1) 輸入通商の例外/(2) 直接的効果の例外   
3 EU   
(1) EU競争法の背景と域外適用/(2) EU競争規則の概要/(3) 執行/(4) ケーススタディ   
4 英  国   
(1) 英国競争規則の背景および域外適用/(2) 英国競争規則の内容/(3) 執行/(4) ケーススタディ   
5 中  国   
(1) 中国独禁法の域外適用/(2) 独占的合意/(3) 市場支配的地位の濫用/(4) 事業者結合   
第2章 証券法   
1 総  論   
2 米  国   
(1) 総論/(2) 米国開示要件の法的枠組み/(3) レギュレーションSに基づく海外募集/(4) 株式交換取引に関連する登録義務/(5) 公開買付規制/(6) (1)(9)(4)0年投資会社法に基づく規制/(7) 投資顧問法に基づく規制/(8)  ブローカー・ディーラーに対する規制/(9) デリバティブ規制   
3 EU・英国   
序  論   
(1) EU・英国における証券規制:組織および法律の枠組み/(2) 発行市場および流通市場/(3) 投資会社および市場の規制/(4) デリバティブ規制/(5) 市場の健全性/(6) 結論   
4 香  港   
(1) はじめに/(2) 香港における証券監督機関/(3) 上場企業の開示義務/(4) 上場会社の主要株主、取締役および最高経営責任者の開示義務/(5) 市場不正行為/(6) 昨今の動向:デリバティブ規制   
第3章 贈収賄規制法   
1 総  論   
2 米  国   
3 英国・EU   
(1) はじめに/(2) イギリス贈収賄法/(3) UKBAの犯罪/(4) 企業の歓待と販促活動/(5) 手続円滑化のための支払い/(6) 贈賄防止手続はどのような場合に十分といえるのか/(7) 営利団体のリスク評価方法/(8) 主要な欧州の法域における贈収賄規制法の遵守/(9) おわりに   
4 中  国   
(1) 刑事制度/(2) 行政部門による管理制度/(3) 中共中央および国務院管理制度   
第4章 税  法   
1 総  論   
(1) 税法の域外適用とは   
2 米  国   
(1) FATCA規則の概要/(2) 背景および特色/(3) 発効日/(4) 源泉徴収対象支払いおよび外国パススルー支払い/(5) (1)(4)(7)(1)条:外国金融機関へのFATCAの適用/(6) (1)(4)(7)(2)条:非金融外国事業体へのFATCAの適用   
3 英  国   
(1) はじめに/(2) キャピタルゲイン課税の拡大/(3) 石油・ガス業界─オフショア取引に対する課税権/(4) 印紙税および保留印紙税   
4 中  国   
(1)698号書簡の紹介/(2)698号書簡の根拠規定およびその適法性/(3)698)号書簡の執行/(4) まとめ   
第5章 刑事手続と行政手続   
(1) 総論/(2) 刑事手続/(3) 行政手続   
第6章 民事手続   
1 総  論   
2 米  国   
(1) 概観/(2) 管轄問題/(3) 送達/(4) 民事訴訟における国際証拠開示手続(国際ディスカバリ)/(5) 弁護士・依頼者間の秘匿特権および職務活動の成果(ワークプロダクト)/(6) 外国判決の承認および執行   
3 英国・EU   
(1) コモン・ロー体系と大陸法体系/(2) イングランドにおける紛争解決手続の概要/(3) イングランドの民事訴訟の域外適用の範囲/(4) 文書の開示および閲覧/(5) 電子文書の開示/(6) 開示の形式/(7) 法的秘匿特権/(8) 欧州委員会の案件における秘匿特権