東日本大震災に伴う仙台地裁の事務処理・運用
定価：2,750円（税込）
編・著者名：安福 達也 編
発行日：2013年03月21日
判型・体裁・ページ数：Ａ５・244ページ
ISBNコード：978-4-322-12319-7
書籍の説明
書籍紹介及び目次抜粋
- 被災当時、その後の状況・裁判実務を体系的に整理した「備えの書」
- ◆東日本大震災から2年。震災は裁判実務にどのような影響をもたらしたか、そして裁判所はどのように対処したか――。「大震災直後の被災地」という特殊な状況下における、具体的事案に現れた諸事情を勘案した特徴的な運用について、その背景にある思考・理論が詳らかに。
- ◆被災地・仙台地裁の裁判官が自ら「被災地の裁判所からのリアルタイムの情報発信」を趣旨として綴った、そして法曹界を中心に各所で大きな反響を呼んだ「金融法務事情」の連載を単行本化。
- ◆連載ではリアルタイムに扱った倒産・執行等に係る論点を体系的に整理した上、その後の状況や掲載に至らなかった論点を加筆。
- ◆いつ発生するとも知れない震災への備えとして、有事の際の裁判所における１つの対応例を記録化・資料化し、参考に供することに重点を置いた、法曹関係者必携の書。
- ●主要目次●
- 序 章 東日本大震災後の裁判所をめぐる状況
- 第１項 裁判所全体の状況
- 第２項 仙台地裁をめぐる状況
- 第１章 倒産編
- 第１節 震災後の倒産事件の動向
- 第１項 破産事件の動向等
- 第２項 破産事件の動向に関連する制度等
- 第２節 震災直後の倒産事件における対応等
- 第１項 震災直後の状況
- 第２項 その後の状況等
- 第３節 被災者の財産と破産財団該当性
- 第１項 被災者生活再建支援金
- 第２項 義援金
- 第３項 地震保険
- 第４節 破産手続の各段階における影響と対処
- 第１項 申立段階
- 第２項 開始決定直後の段階
- 第３項 破産財団の調査
- 第４項 破産財団の換価
- 第５項 自由財産拡張
- 第６項 債権調査の段階
- 第７項 債権者集会の開催
- 第８項 配当および財団債権支払の段階
- 第９項 免 責
- 第５節 民事再生事件
- 第１項 当時の状況
- 第２項 その後の状況についての補足
- 第２章 執行編
- 第１節 不動産執行
- 第１項 不動産執行事件の動向等
- 第２項 震災直後の対応
- 第３項 再開に向けた対応（１）―再現況調査・再評価の実施―
- 第４項 再開に向けた対応（２）―売却実施処分―
- 第５項 売却許可決定と買受人保護
- 第６項 配当手続
- 第７項 担保不動産収益執行
- 第２節 債権執行
- 第１項 債権執行事件の動向
- 第２項 震災後の手続的対処
- 第３項 範囲変更
- 第４項 その後の状況等
- 第３節 執行官事務
- 第１項 執行官制度の意義・概要等
- 第２項 震災後初期における執行官事務の状況等
- 第３項 震災後中後期における執行官事務
- 第４項 小 括
- 第３章 その他の非訟事件