KINZAIバリュー叢書 社内調査入門

“守りの法令遵守”から“戦略的不祥事抑止”へ

KINZAIバリュー叢書 社内調査入門

定価:1,760円(税込)

編・著者名:中村 勉 著

発行日:2013年04月24日

判型・体裁・ページ数:四六版・228ページ

ISBNコード:978-4-322-12308-1

書籍の説明

著者の略歴

中村 勉(なかむら つとむ)
1994年4月 検察官任官
東京地検を振り出しに、大阪地検、名古屋地検、東京地検特捜部等に勤務。この間、人事院在外研究制度で英国ロンドンに派遣され、司法制度の研究に従事する。
2002年3月 東京地検特捜部検事を最後に検事退官
2002年4月 弁護士登録(東京弁護士会)
あさひ・狛法律事務所(現西村あさひ法律事務所)国際部門入所
2003年9月 中央大学非常勤講師
2003年11月 大手信販会社総会屋利益供与事件で社内調査委員会委員に就任
2004年7月 ジョージタウン大学ローセンター、アメリカ法基礎講座修了
2004年8月 フルブライト留学生として、コロンビア大学ロースクール LL.M.コース留学、法学修士号取得
2007年1月 あさひ・狛法律事務所退所
2007年2月 中村勉法律事務所設立
2009年9月 中村国際刑事法律事務所設立
2012年8月 弁護士法人化
東京弁護士会所属、日弁連国際交流委員会幹事

書籍紹介及び目次抜粋

元特捜検事が実践的な
社内調査ノウハウを一挙掲載!
社内調査の流れをわかりやすく解説!
不祥事の早期発見→社内調査の初動→証拠資料の収集方法→ヒアリング技法
慶応義塾大学大学院法務研究科(法科大学院)教授・弁護士 安冨 潔氏推薦!
「本書は、元東京地検特捜部検事として多くの企業不祥事の捜査に携わり、弁護士登録後も社内調査委員会委員を務めるなど、企業不祥事の調査実務に精通している筆者が、実践的な調査ノウハウを具体的に示しながら、社内調査の流れに沿って、個々の調査活動のポイントを解説した注目の入門書である。」~「推薦の言葉」より抜粋~
●主要目次●
第1章 社会構造の変化とコンプライアンス
1 “護送船団方式”下におけるコンプライアンス
2 IT革命とコンプライアンス
第2章 不祥事の予防活動と早期発見
1 不祥事抑止のための諸方策
2 不祥事を早期に発見するための諸方策
第3章 社内調査の端緒と事件性の判断
1 社内調査とは何か(「調査」の基本概念)
2 社内調査の端緒とリスクレベル
3 事件性の判断手法について
第4章 社内調査の準備
1 調査モデルの選択
2 社内調査と証拠破壊の防止
3 調査対象事項の確定
4 調査順序の検討
5 調査手法の検討
6 調査範囲の確定
7 調査期間の見通し
第5章 客観的証拠資料の収集手法
1 社内にある証拠資料の収集方法
2 社外にある証拠資料の収集方法
第6章 ヒアリングの種類と手法
1 ヒアリング総論
2 ヒアリング技法総論
3 通報者ヒアリングの目的と手法
4 関係者ヒアリングの目的と手法
5 嫌疑対象者ヒアリングの目的と手法
第7章 捜査機関等への対応
1 不正発覚の端緒に関する二つの類型とリスク
2 窓口の一本化と捜査幹部との面会
3 証拠破壊の防止
4 強制捜査と並行的に実施する社内調査の注意点
5 従業員の私生活上の非行と社内調査
第8章 子会社、海外子会社の不祥事調査
1 子会社不祥事が親会社に与える影響について
2 子会社固有の不祥事とその原因
3 子会社不祥事予防のための親会社のとるべきスタンス
4 子会社不祥事予防のためのツールとしての内部通報制度
5 子会社不祥事調査の注意点
第9章 社内調査の終了と懲戒処分
1 社内調査の終了と社内調査報告書の作成
2 社内調査結果の懲戒処分への反映
第10章 不祥事公表
1 取締役の公表義務
2 不祥事公表とリスク
3 公表のタイミングと段階的公表
4 不祥事公表の実務