KINZAIバリュー叢書 コーポレートガバナンス入門

KINZAIバリュー叢書 コーポレートガバナンス入門

定価:1,760円(税込)

編・著者名:栗原 脩 著

発行日:2012年10月29日

判型・体裁・ページ数:四六版・236ページ

ISBNコード:978-4-322-12164-3

書籍の説明

著者の略歴

栗原 脩(くりはら おさむ)
1968年  東京大学法学部卒業
同 年  株式会社日本興業銀行入行
     同行 取締役証券部長、興銀証券株式会社 常務取締役などを経て
2003年10月 弁護士登録
このほか明治大学法科大学院特任教授、信州大学法科大学院非常勤講師(いずれも現任)などを務める

書籍紹介及び目次抜粋

国際比較の視点からコーポレートガバナンスを考える
―企業の推進力と自主努力を生かす枠組みの構築―
しばしばアクセルとブレーキのたとえが用いられる。社外取締役はブレーキ役というわけである。たしかに状況によってはそうならざるをえない場面があるかもしれないが、それは例外的な場合であろう。むしろ社外取締役の役割は、バックミラーやサイドミラーにたとえるほうが適切なのではないか。ドライバー(経営トップ)の視野を補う役回りである。(第7章より抜粋)
◆会社法制の見直しにおける重要なテーマの1つとなっており、旧くて新しい問題でもあるコーポレートガバナンスについて、国際比較の視点から歴史的な経過や問題意識の変遷をふまえ解説。
◆社外取締役に期待される役割とその限界、取締役会議長とCEOの分離問題、ディスクロージャーの手法の活用、企業特有の投資という概念と株式会社の運営、会社法制改正とコーポレートガバナンスなど、諸論点を多角的に考察。
◆コーポレートガバナンスについて理解を深めたい一般企業、金融機関等の役職員、必読の書。
●主要目次●
序 章 はじめに:コーポレートガバナンスの意義
[海外編]
第1章 ドイツのコーポレートガバナンス
1 会社法
2 コーポレートガバナンス
第2章 フランスのコーポレートガバナンス
1 会社法
2 コーポレートガバナンス
第3章 イギリスのコーポレートガバナンス
1 会社法
2 コーポレートガバナンス
第4章 アメリカのコーポレートガバナンス
1 会社法
2 コーポレートガバナンス
第5章 独立取締役の役割と取締役会議長・CEOの分離問題
1 独立取締役の役割
2 取締役会議長・CEOの分離問題
[国内編]
第6章 株式会社の機関
1 株式会社の基本的特質
2 株主総会
3 取締役・取締役会
4 監査役・監査役会
第7章 会社法制部会の中間試案と主要論点の考え方
1 中間試案とパブリックコメント
2 社外取締役
3 監査・監督委員会設置会社制度
第8章 銀行のコーポレートガバナンス
1 銀行業の特性
2 自己規律の重要性
3 健全性の制約下での利益の追求
4 銀行経営への若干の示唆
第9章 ガバナンス機構見直しの視点
1 社外取締役
2 取締役会議長とCEOの分離問題
3 監査役
4 委員会設置会社
5 会計監査人
6 取締役の一般的義務
第10章 会社法制の見直しに関する要綱
1 会社法制部会の審議の経緯
2 「会社法の見直しに関する要綱」について
終 章 今後のコーポレートガバナンスへの着眼点
1 エージェンシー理論による分析の限界
2 取締役会と情報の役割
3 フィードバック・メカニズムのなかのコーポレートガバナンス