金融・投資教育のススメ

投資の学び方と投資教育のあるべき姿

金融・投資教育のススメ

定価:3,300円(税込)

編・著者名:新保 恵志 編著

発行日:2012年12月06日

判型・体裁・ページ数:A5・316ページ

ISBNコード:978-4-322-12153-7

書籍の説明

著者の略歴

新保 恵志(しんぼ けいし)
1955年 石川県金沢市生まれ
1978年 一橋大学経済学部卒、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。
1988年 住友信託銀行入社
2002年 東海大学教養学部教授、現在に至る
主著  『基本ゼミナール 転換社債・ワラント債入門』(東洋経済新報社、1992年)
『デリバティブ』(中公新書、1996年)
『金融機関は今何をなすべきか』(半蔵門出版、2004年)
『金融商品とどうつき合うか』(岩波新書、2008年)

書籍紹介及び目次抜粋

金融・投資に係るリスクとは何かを理解し、自らリスクを取捨選択し、判断できるための素養を身につける
◆投資のもつ経済的意義・金融的意義など、マクロ経済的視点からも金融・投資教育は重要であるとともに、個人からみても生活設計や資産形成等のみならず、金融被害に遭わないという観点からも金融・投資教育は必須。
◆金融・投資教育の必要性が広く求められていることを背景に、投資とはどのようなものか、投資リスクとは何かなどについて、わかりやすく解説。
◆「日本の金融教育の歴史的経緯」「金融被害の実例と金融商品の構造」「英米における金融・投資教育の実態」「金融・投資教育における問題点」「金融・投資教育の実践案」などのさまざまな観点から多角的に検討。
◆金融機関や一般企業の職員、中学校・高校・大学の教職員など必読の書。
●主要目次●
第1章 日本の金融・投資教育の歴史と現状
第1節 はじめに
第2節 金融教育の歴史
第3節 金融教育の取組みの現状と課題
第4節 小学校における金融教育(金銭教育)の歴史と現状
第5節 中学校における金融教育の歴史と現状
第6節 高等学校における金融教育の歴史と現状
第7節 小、中、高等学校における金融教育の現状と問題点と課題
第8節 大学における金融教育の現状と問題点と課題
第9節 401k投資教育の現状と問題点
第2章 多様な金融商品の登場と問題点
第1節 従来型の預貯金からデリバティブ商品へ
第2節 オプション取引の基礎
第3節 相対的に単純な仕組預金・仕組債の登場
第4節 日経平均連動債の進化:東証マザーズ指数2倍連動債
第5節 為替連動30年債とその進化
第6節 EB債の進化:リスク10倍・バスケット型EB債
第7節 まとめ
第3章 英米の金融教育の現状と日本の金融教育の課題
第1節 はじめに
第2節 英国の金融教育
第3節 米国の金融教育
第4節 パーソナルファイナンスと金融ケイパビリティ
第5節 英米の金融教育と日本の金融教育
第4章 金融・投資教育実施における問題点
第1節 個人的体験からみた日本の金融教育へのいくつかの疑問
第2節 供給サイドからの金融教育―設計主義と郵貯の呪い
第3節 需要サイドからの自発的金融教育―市場の倫理と統治の倫理
第4節 投資教育の必要性と実施における留意点
第5章 投資教育の姿
第1節 金融・投資教育はなぜ必要か
第2節 年金問題と金融・投資教育
第3節 社会人に対する金融・投資教育
第4節 実践的投資教育試論
第5節 金融・投資教育はだれが行うべきか