KINZAIバリュー叢書　原子力損害賠償の法律問題

書籍の説明

著者の略歴

損害賠償額10兆円規模の損害賠償の議論を整理！

「原子力発電に内在するリスク」「損害賠償制度」「原子力関連訴訟」「核廃棄物処分に関する法政策」から「福島の原発事故による損害賠償」まで主要な法的論点を網羅！

「環境損害」「自主避難に係る損害」「放射線被曝に対する精神的損害」から損害保険による損失転嫁まで重要論点を分析！

■2011年8月5日発表の「中間指針」の基本的構造を詳細に分析

■「風評被害」を農林漁業・食品業・観光業・製造業・サービス業に分けて解説

■「財産の価値・減少」では不動産や動産、担保不動産の価値減少に伴う地域金融機関に生ずる損害についても解説

●主要目次●

第１章　原子力発電に内在するリスク

１　原子力リスクに対する評価

２　放射線被曝リスク

３　TMI原発事故

４　福島原発事故による環境汚染

５　原子力安全規制への確率論的リスク評価（PRA）の導入

第２章　原子力損害賠償制度

１　原子力損害賠償法の原則

２　原子力リスクの転嫁と責任負担者

３　福島原発事故に適用される原賠法の構造

４　原子力損害賠償支援機構法による国の援助

５　米国原子力損害賠償法

６　ドイツ原子力損害賠償法

７　原子力損害賠償条約

第３章　原子力関連訴訟

１　原子力発電所に対する建設、運転差止訴訟

２　原子力損害賠償訴訟

第４章　核廃棄物処分に関する法政策

１　米国における核廃棄物処分政策と連邦法

２　低レベル核廃棄物処分に関する問題

３　高レベル核廃棄物処分をめぐる問題

４　日本における高レベル核廃棄物処分

第５章　福島原子力発電所事故による損害賠償

１　中間指針の損害賠償に関する基本的構造

２　原子力事故と相当因果関係のある損害の考え方

３　政府の指示等に伴う損害

４　風評損害の賠償

５　間接損害の賠償

６　放射線被曝による損害

７　その他の損害

第６章　原子力損害賠償に関連する重要論点

１　環境損害

２　自主避難に係る損害

３　放射線被曝に対する精神的損害

４　損害賠償請求手続

５　原子力事故に関連した損害と損害保険による損失転嫁

６　原子力事故被害者救済のための国家責任