防災・危機管理の再点検

進化するBCP(事業継続計画)

防災・危機管理の再点検

定価:1,980円(税込)

編・著者名:山村武彦著

発行日:2012年01月24日

判型・体裁・ページ数:四六・292ページ

ISBNコード:978-4-322-11962-6

書籍の説明

著者の略歴

プロフィール
学生時代に遭遇した新潟地震(1964)でのボランティア活動を契機に研究所設立。現場主義(真実と教訓は現場にあり)を掲げ、地震、津波、噴火、土砂災害、テロ、事故など150カ所以上の災害現地調査実施。阪神・淡路大震災発生時は、2時間後に現地入りし救助活動や調査活動にあたる。同年科学技術庁長官賞受賞。講演、執筆など防災意識啓発に活躍中。実践的防災・危機管理対策の第一人者。
 「近助の精神」「防災隣組」提唱者。
 所属学会:日本災害情報学会、地域安全学会。
 現職:防災システム研究所所長

書籍紹介及び目次抜粋

◆組織のバックアップ態勢、リカバリ態勢は万全か。
◆潜在リスク、複合リスク、定説リスク、社会的タブーから目をそむけず、東日本大震災を多角的に検証。
◆広域大津波、広域災害、原発事故、風評被害、モノ不足等が同時に発生した、人類初の「広域複合大災害」の経験をふまえ、第一人者がBCPを徹底検証する。
◆近い将来必ず来たる「想定外」の災害へ備えよ!
◆企業・公共団体の防災担当者、必読の書!
●主要目次●
序 章 「3.11」で日本人と日本が変わった
1 震災を機に、経営戦略(企業の方向性)の見直し
2 人類初の広域複合大災害
3 防災・危機管理の再点検――BCPの進化が求められている
第1章 防災・危機管理の再点検およびBCP見直しの留意点
1 玉突きリスクと多角的視点
2 東日本大震災の共通認識(例)
3 東日本大震災における被災事例
第2章 企業における防災・危機管理の再点検
1 リスクアセスメント
2 リスクコントロールとダメージコントロールの再点検
3 アクシデントマネジメントの再点検
4 リスクファイナンスの再点検
5 リスクコミュニケーション・リスク開示の再点検
6 安全性、自立性、バックアップ、リカバリの再点検
7 帰宅困難者対策の見直し
第3章 行政における防災・危機管理の再点検
災害・被害想定の見直し/備蓄推進条例の制定/地震時における退避行動の見直し/ハザードマップの見直し/避難場所の見直し/被災者を難民にしないための避難所整備/職員の防災・危機管理対応力向上策/防災心理学をふまえた防災学習・防災教育/広域支援受入れマニュアル/「近助の精神」で「防災隣組」/図上演習、秘匿型(ブラインド型)防災訓練
第4章 進化するBCP
1 東日本大震災でBCPは役立ったのか
2 BCP見直しのポイント
3 BCPの基本方針について
4 リスク特定(想定リスク)の見直し
5 中核事業――位置づけの見直し
6 財務審査の見直し
7 進化するBCP――BCP発動フローの見直し
8 進化するBCP――事前対策にかかわる投資計画の見直し
9 安全行動マニュアルの見直し