投資信託の検査とプロセス別留意点

組成・販売から償還まで

投資信託の検査とプロセス別留意点

定価:3,740円(税込)

編・著者名:池永朝昭稲田博志・柴田和敏・渋谷武宏西山寛村岡佳紀 著

発行日:2013年03月07日

判型・体裁・ページ数:B5・376ページ

ISBNコード:978-4-322-11961-9

書籍の説明

著者の略歴

池永 朝昭(いけなが ともあき)
 アンダーソン・毛利・友常法律事務所パートナー弁護士。1981年弁護士登録(第二東京弁護士会)。国内・米国法律事務所、外資系金融機関の勤務を経て、2006年より現職。
稲田 博志(いなだ ひろし)
 あおぞら銀行法務コンプライアンス部リーガルカウンセル。弁護士。2001年弁護士登録(東京弁護士会)。法律事務所、外資系金融機関等の勤務を経て、2012年より現職。
柴田 和敏(しばた かずとし)
 みずほ証券投資顧問部ヴァイスプレジデント。弁護士、公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)。2007年弁護士登録(東京弁護士会)。日興証券(現SMBC日興証券)を経て、2007年10月新光証券入社、現在に至る。
渋谷 武宏(しぶや たけひろ)
 アンダーソン・毛利・友常法律事務所。弁護士。大手証券会社勤務を経て2003年弁護士登録。都内の法律事務所勤務を経て2006年1月~2008年12月財務省関東財務局証券取引等監視官部門勤務。2009年より現職。
西山 寛(にしやま ゆたか)
 シュローダー・インベストメント・マネジメント法務部長。富士銀行(現・みずほ銀行)を経て、日本証券投資顧問業協会(現・日本投資顧問業協会)に出向(法令・企画担当)。2000年シュローダー投信投資顧問(現・シュローダー・インベストメント・マネジメント)コンプライアンス部長、2007年より現職。
村岡 佳紀(むらおか よしのり)
 みずほ投信投資顧問法務室長。第一勧業銀行(現・みずほ銀行)を経て、日本証券投資顧問業協会(現・日本投資顧問業協会)に出向(法令・企画担当)。2007年より現職。

書籍紹介及び目次抜粋

待望の実務書!
「投資信託」の規制や検査のすべてがわかる!
◆投資信託の商品企画から販売までを念頭に置き、各項目ごとに法・政省令・監督指針・検査マニュアル・協会規則等を一覧で示し、関連個所をみるだけで実務処理の留意点が明らかに! 最新重要論点整理に最適!
◆第一線の気鋭の実務家たちが投資信託の検査と業務プロセスごとの留意点について法理論と実務的実践の双方の観点から論じた貴重な実務書!
◆法務・コンプライアンス部門、内部監査部門、検査担当者等々実務家必携の一冊!
はしがき―抜粋―
 検査を踏まえコンプライアンスの実践を行っていくことの重要性についての著者等の共通した認識に基づき、この本は投資信託が企画されるところから販売されるところまでを主に念頭におき、各項目ごとに法、政省令、監督指針、検査マニュアル、協会規則等を一覧で示し、関連箇所をみていただければ、何を留意しながら実務を処理すべきかを投信会社等で働く人間がすぐわかるように記載している。この構成と論述は、毎月ほぼ1回のペースで3年近くに及んだ打合せの成果物である。
●主要目次●
第1編 検査の概要
1 証券検査とは~検査を受ける上で何を知っておくべきか
2 証券検査の関連組織と役割~それぞれの課は何をしているのか・どう連携しているか
3 証券検査の始まりから終わり~流れと留意点など
第2編 検査マニュアルにおける確認項目
1 検査マニュアルとは
2 検査マニュアルの活用の意義~一つの視点として
3 検査マニュアル対照表の見方
4 対照表の見取図(態勢編)
5 対照表 態勢編 共通項目
6 対照表 態勢編 投資運用業者
7 対照表の見取図(業務編)
8 対照表 業務編 共通項目
9 対照表 業務編 投資運用業者
10 対照表 業務編 第一種金融商品取引業者(投資信託の販売)
11 対照表 店頭デリバティブ取引に類する複雑な仕組債・投資信託の販売に関する事項
12 対照表 業務編 第二種金融商品取引業者(投資信託の販売)
投資約款例文
第3編 組成・販売から償還までの業務プロセス別留意点
1 業務プロセスと適用法令・協会ルールの一覧表
2 業務プロセス別留意点(委託会社編)
3 業務プロセス別留意点(販売会社編)
第4編 行政処分事例
1 投資信託委託会社に関する主な処分事例(投資一任業者を含む)
2 証券投資信託に関する主な通知事例
3 投資信託の販売会社に関する主な処分勧告・指摘事例
4 その他の指摘事例
COLUMN
日系と外資系の違い/検査手法について/投資運用業者の勧誘行為/基準価額の算定者/改善のインセンティブ/金融ADRについて/安定分配型投資信託の増加―分配金問題/目論見書の簡素化/金融ADRの実際―FINMACの例/外国投信のコンプライアンス/運用外部委託/代理権/パッシブ運用とインサイダー取引/コミッション・アンバンドリング/基準価額/重大な約款変更等手続/損失補てん/ファンド償還後の収益/販売用資料と目論見書の関係―販売会社における実情/投資信託の取得勧誘全般/適合性原則―総論/投資信託の乗換勧誘/適合性の原則―裁判例/適合性の原則―自主規制ルール/ラップ業者の勧誘行為/