金融機関の監査部監査・自店内検査力強化の手引き

金融機関を守る最後の砦

金融機関の監査部監査・自店内検査力強化の手引き

定価:2,310円(税込)

編・著者名:佐々木城夛著

発行日:2011年02月16日

判型・体裁・ページ数:A5・228ページ

ISBNコード:978-4-322-11749-3

書籍の説明

著者の略歴

佐々木 城夛(ささき じょうた)
信金中央金庫 信用金庫部 次長(コンサルティング第1グループ担当)
1967年8月東京生まれ。慶應義塾大学法学部(法律学科)卒、90年4月全国信用金庫連合会(現:信金中央金庫)入会。営業店、総合企画部、欧州系証券現地法人(在英国)等を経て、99年より対信用金庫経営相談を担当。08年3月より現職。
年間100営業日を超える現地での経営相談実務経験を背景とした、事故・不祥事件防止、オペレーショナルリスク・市場リスク管理、営業推進、能力開発、人件費管理等の論文ほか多数。

書籍紹介及び目次抜粋

◆金融機関をとりまく競争激化という経営環境のなかで、株主・経営者等の“目”となり“耳”となる機能が期待されている監査部監査・自店内検査について、信用金庫界を代表するリスクマネジメントの第一人者が、その強化策を大胆に提言している。
◆人間は弱い生き物であるという“性弱説”にたち、事故・不祥事件を招く現場の業務実態を分析、監査部門・自店内検査のかかえる問題点をふまえたうえで、経営最高幹部の対応も含めた監査部監査・自店内検査の実効性向上策を提示している。
◆「能力=知識×意欲」という視点に基づき、監査・検査力の知識面を補うために、さまざまな監査・検査局面を想定した豊富な検査項目リスト、チェックリスト、インタビュー例を示し、その実効性向上のための懇切丁寧な解説を加えている。
◆獲得業務等に比べ地味であり、前向きな気持ちで取り組む意欲が起こりにくい監査・検査業務に関し、担当する行職員の意欲向上による実効性向上のための組織的取組み、評価制度の導入等、各種方策をも提案している。
◆事故・不祥事件の大部分が営業店で発生しているという実態にかんがみ、営業店店内検査の高度化について一つの章を設け、その抑止・撲滅についての具体的な手法を数多くのチェックリスト等を利用することで、わかりやすく解説している。
◆リスク管理部門、営業店役職者のみならず、事故・不祥事件の未然防止を推進するためにすべての行職員が必携すべき1冊。
●主要目次●
序 章 現役行職員の悩み・苦しみ
1 低成長経済下で強いられる競争激化
2 注目すべきこと
第1章 監査・検査の実施意義
1 金融犯罪の背景
2 事故・不祥事件発生時の対応と防止・抑止のために
第2章 監査部門監査の実効性向上のために
1 実効性向上が求められる背景
2 監査部門自身が抱える課題
3 (対)本部監査高度化のために
4 営業店(臨店)監査高度化のために
5 監査部門(自身)への監査高度化のために
第3章 営業店店内検査の実効性向上のために
1 実効性向上が求められる背景
2 店内検査実施担当者自身が抱える課題対応のために
3 営業店店内検査の高度化のために
4 着服・横領等の防止のために
〈付録〉近時の預・貯金金融機関のおもな事故・不祥事件(資料)