金融円滑化とリレーションシップバンキング

金融円滑化とリレーションシップバンキング

定価:2,200円(税込)

編・著者名:多胡秀人 監修・著 長濱裕士 著

発行日:2010年12月21日

判型・体裁・ページ数:四六・280ページ

ISBNコード:978-4-322-11734-9

書籍の説明

著者の略歴

多胡 秀人 東京銀行(現・三菱東京UFJ銀行)、外資系金融機関を経て、1999年より地域金融・中小企業金融のコンサルティング業務に従事。2003年よりアビーム コンサルティング株式会社 顧問。2003~2007年金融庁「金融審議会金融分科会第二部会リレーションシップバンキングに関するワーキング・グループ」メンバー。2010年より金融庁「金融機能強化審査会」委員。地方銀行2行の社外取締役、地方銀行1行のアドバイザリーボードメンバーを務める。一橋大学経済学部非常勤講師。
長浜 裕士 住友銀行(現・三井住友銀行)入行後、2000年デロイト トーマツ コンサルティング株式会社(現・アビーム コンサルティング株式会社)入社。金融事業部(シニアマネージャー)にて、金融機関の経営戦略、組織戦略、営業・事務管理体制、業績評価体制、顧客戦略、マーケティング等に関するコンサルティング業務に従事。2005年8月同社を退職後、地域金融機関を中心にコンサルティング業務を展開している。

書籍紹介及び目次抜粋

金融円滑化の要諦はリレバン再構築!リレバンの第一人者が今後の指針を提示
◆金融円滑化対応は、貸付条件変更等に関する申込受付・苦情相談の体制整備や実績という“入口”から、条件変更後のフォローやリスク管理という“出口”へ―金融検査の傾向をふまえ、金融円滑化と収益性・健全性の両立を実現するポイントを詳説!
◆特に「借り手に対する適切な経営相談・経営指導や経営改善計画の策定支援」といったコンサルティング機能の発揮について、金融機関の現場で起こっている事例や懸念をふまえて検証。
◆地域金融機関の戦略検討上のポイントに加え、経営資源の配分、適正人員の配置、人材の育成・質的向上といった観点から言及。ポスト金融円滑化対応に最適!
◆地域や事業先とのWIN-WINの関係を構築するために、「経営・本部の意思統一」と「現場とのコミュニケーション」による「本業支援」「組織運動」「継続運動」の重要性を強調。
●主要目次●
第1章 「金融円滑化法」と「金融機関の収益性・健全性」をいかに両立させるか
1 外部要因による増益
2 金融円滑化法と金融機関の収益性・健全性
3 経営改善・経営支援活動を形骸化させるな!
4 地域金融機関の収益性・健全性を守るために
第2章 金融円滑化法と関連措置・対応
1 金融円滑化法概論
2 その他の行政上の対応
3 検査・監督上の措置
第3章 いま地域金融機関の現場では・・・・・・
1 「金融機関自身の取組み」について
2 金融機関の「努力義務」に係る取組みについて
3 債権管理に関する懸念
第4章 いま金融機関は何をすべきか
1 「リレバン」の本質をいま一度問い直す
2 金融機関の戦略検討上のポイント
3 業務・組織別の適正人員を認識するための取組み
4 人材育成(“質”の向上)に向けた取組み
第5章 リレーションシップバンキングの再構築
1 地域金融機関と地域外金融機関とは別業種
2 地域金融機関が抱える宿命
3 米国流リレーションシップバンキングの限界
4 回答は顧客ニーズにある!
5 ライフステージや債務者区分にかかわりなく
6 借り手にも覚悟が必要
7 なぜリレーションシップバンキングは収益につながらないのか
8 リレーションシップバンキングが現場を蘇らせる