SEのための金融入門【第2版】

銀行業務の仕組みとリスク

SEのための金融入門【第2版】

定価:2,420円(税込)

編・著者名:小泉保彦 著

発行日:2010年07月06日

判型・体裁・ページ数:A5・312ページ

ISBNコード:978-4-322-11694-6

書籍の説明

著者の略歴

1971年早稲田大学卒業。同年日本銀行に入行。
1999年NTTデータシステム技術(株)入社。CFP認定者。

書籍紹介及び目次抜粋

■金融機関の収益構造、リスク管理の仕組み、資金決済システム、証券業務、デリバティブズなど、金融システムを支える基本項目を網羅。
■金融システムの設計に携わる著者がわかりやすく解説。
■IFRS導入、バーゼルII、日本国債など、注目の新規項目が満載。
■金融機関のシステム開発に携わるすべてのSE、必読の書。
●主要目次●
第1章 銀行の貸借対照表と損益計算書
1 銀行の貸借対照表(バランス・シート、B/S)/2 銀行の貸借対照表を読むときの留意点/3 銀行の損益計算書(プロフィット・アンド・ロス・ステートメント、P/L)/4 IFRS(国際財務報告基準)について
第2章 間接金融と直接金融
1 金融の2様態と間接金融の優位/2 間接金融と直接金融を理解するための留意点
第3章 銀行の自己資本と自己資本規制
1 わが国の銀行の自己資本(「バブル」とその崩壊を振り返って)/2 わが国の銀行の純資産(旧資本勘定)関連項目の推移と資本対策/3 BIS規制の経緯と考え方/4 現在のBIS規制(「新BIS規制」)
第4章 融資の種類とリスクについて
1 融資業務の特徴/2 おもな与信/3 与信構成にみる信用リスクの拡大/4 運転資金と設備資金、長期資金と短期資金/5 与信リスクの種類
第5章 与信リスクはどのように管理するのか
1 与信リスク管理の三つの側面/2 融資構造の工夫によるリスク分散(第一の方法)/3 保全によるリスクの回避(第二の方法)/4 審査によるリスク判定(第三の方法)/5 与信先格付(審査の補完)/6 顕在化した不良与信の処理方法
第6章 銀行の証券業務について
1 銀行の有価証券運用目的/2 商品有価証券取扱いの経緯(公共債ディーリング)/3 投資有価証券保有の現状と評価/4 国債について/5 地方銀行の地方債保有とその背景/6 銀行の株式保有について/7 時価会計の意味するもの
第7章 資金吸収と預金保険制度
1 預金吸収の経営上の位置づけ/2 流動性預金と固定性預金の違い/3 預金保険とペイオフについて/4 実質金利による貸出採算の判定/5 定額貯金等の抱えるリスク/6 譲渡性預金は預金か/7 銀行の預金業務等の推進について
第8章 金融派生商品(デリバティブズ)の基本形について
1 金融派生商品(デリバティブズ)の基本形は何か/2 デリバティブズを活用した商品の例(仕組債)/3 金融派生商品の取引目的/4 金融派生商品のリスクについて/5 金融派生商品の信用リスク(カレント・エクスポージャー)の計算方法/6 オプション取引固有のリスクについて
第9章 銀行のALM(アセット・ライアビリティ・マネジメント)の基礎
1 ALMの概念をどうとらえるか/2 ALMの必要性がどうして認識されるようになったのか/3 RAROCとは何か(ALMのもう一つの原点)/4 マチュリティー・ラダー管理とは何か/5 VaR(バリュー・アット・リスク)について/6 BPV(ベーシス・ポイント・バリュー)について/7 わが国の金融機関におけるリスクの総合管理(RAROC的アプローチ)
第10章 勘定系事務と事務リスクの管理について
1 勘定系事務の構造/2 勘定系事務の基本ルール/3 営業店事務の具体例/4 事務リスク管理の経営上の位置づけ
第11章 営業店の収益管理はどうなっているのか
1 独立採算制度(本支店レートに基づく内部損益の振替)/2 営業推進上の本支店レートの活用/3 金利リスク管理と本支店レート
第12章 為替業務と資金決済システムについて
1 銀行の決済機能と資金決済システムについて/2 わが国の資金集中決済制度の概要について/3 集中決済システムの決済リスク管理/4 日本銀行当座預金による最終資金決済とその方法/5 資金決済と証券決済をつなぐもの(DVP)/6 証券取引のリスク管理(T+0、T+1)とSTP化