よくわかる金融機関の不祥事件対策

よくわかる金融機関の不祥事件対策

定価:2,200円(税込)

編・著者名:日本公認不正検査士協会編甘粕潔・宇佐美豊・杉山 知・土屋隆司著

発行日:2009年06月08日

判型・体裁・ページ数:A5・184ページ

ISBNコード:978-4-322-11406-5

書籍の説明

著者の略歴

日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN) 
 2007年設立。公認不正検査士協会(ACFE)が認定する国際資格、公認不正検査士(CFE)試験や不正対策セミナー、教材などをローカライズし、日本におけるACFE普及の役割を担う。ACFEは世界125カ国に約5万人の会員を有し、米国では、FBIや会計検査院、国防総省等の連邦政府機関が不正対策に有用な資格としてCFEを正式に認めている。日本における会員数は約750人(2009年3月現在)。うち約500人がCFE資格保有者である。

書籍紹介及び目次抜粋

◆金融庁が公表する「金融検査指摘事例集」や「行政処分事例集」にもあるとおり、金融機関における不祥事件・不正が後を絶たない。
◆「そもそも不祥事件とは何を指すのか」「不祥事件はなぜ起こるのか」「不祥事件が起こってしまったらどうすべきか」「不祥事件を防止するにはどうすればよいか」等々の疑問にQ&A形式でわかりやすく答える。
◆「人はなぜ悪いと知りながら不正行為を犯してしまうのか」という人的リスク管理における古くて新しい課題への有効な対策を講ずるための具体的ヒントが満載。
◆金融機関のコンプライアンス態勢・内部管理体制強化にも最適。
●主要目次●
第1章 不正・不祥事件対策に関する基礎知識
Q1 不祥事件、不祥事、不正行為/Q2 金融機関における不祥事件/Q3 不正リスク/Q4 コンプライアンス、企業倫理との関連/Q5 最近の不祥事件発生の背景
第2章 不正に関する理論・研究
Q6 不正に関する主な研究/Q7 不正のトライアングル/Q8 アルブレヒトによる研究/Q9 不正実行者が示す行動面の特徴/Q10 不正のトライアングルと偽装事件/Q11 公認不正検査士(CFE)
第3章 不祥事件と法令等
Q12 不祥事件に関する法令/Q13 内部統制/Q14 COSO/Q15 内部統制を強化する意義/Q16 内部統制の限界/Q17 不祥事件と金融検査マニュアル/Q18 不祥事件と行政処分/Q19 法令等遵守違反への対処
第4章 金融機関の不正・不祥事件対策の要点
Q20 不正・不祥事件の影響/Q21 不祥事件の重大性/Q22 不祥事件の原因分析/Q23 現預金着服の手口の把握/Q24 不正リスクへの対応/Q25 未然防止と抑止との違い/Q26 完全な未然防止/Q27 倫理教育/Q28 不正の動機/Q29 不正の機会/Q30 不正の正当化/Q31 不正防止と罰則強化/Q32 職場離脱の徹底/Q33 人事ローテーション/Q34 不正・不祥事件の早期発見/Q35 不正・不祥事件の兆候/Q36 健全な懐疑心/Q37 不正発覚のきっかけ/Q38 内部通報制度の機能向上/Q39 外部からの照会・苦情への対応/Q40 性善説か性悪説か/Q41 不正・不祥事件発覚後の事実調査/Q42 調査報告書の作成
第5章 本部における不正・不祥事件対策
Q43 事務リスク管理の着眼点(親類等との取引)/Q44 事務リスク管理の着眼点(経費、給与)/Q45 事務リスク管理の着眼点(融資業務)/Q46 内部監査部門としての対応/Q47 人事部門としての対応/Q48 事務部門としての対応/Q49 コンプライアンス部門としての対応
第6章 営業店における不正・不祥事件対策
Q50 営業店管理者としての注意点/Q51 営業店のコンプライアンス態勢強化/Q52 営業店における不正の機会/Q53 事故者の心理状態と行動面の特徴/Q54 早期発見のポイント/Q55 自店検査実施上の留意点/Q56 職員の家族や知人との取引/Q57 部下・同僚からの報告・相談への対応/Q58 不正発覚後の対応/Q59 現預金の厳正な取扱い/Q60 ルールの不徹底がもたらす不正・不祥事件/Q61 店舗レイアウト・重要物保管