本当に使える企業防災・危機管理マニュアルのつくり方

被災現場からみつめたBCP

本当に使える企業防災・危機管理マニュアルのつくり方

定価:1,980円(税込)

編・著者名:防災アドバイザー山村武彦著

発行日:2006年07月19日

判型・体裁・ページ数:四六・240ページ

ISBNコード:978-4-322-10931-3

書籍の説明

著者の略歴

防災システム研究所 所長 防災アドバイザー 山村 武彦
1964年在学中、新潟地震でのボランティアを契機に防災システム研究所設立。1995年科学技術振興功績者として科学技術庁長官賞受賞。1995年阪神・淡路大震災時は2時間後に現地に入り、救助活動及び調査。2004年「平成16年新潟県中越地震」調査。2005年スマトラ沖地震津波・JR福知山線脱線事故・パキスタン地震調査。2006年1~5月NHK教育テレビ「まる得マガジン・我が家の防災対策」講師。2006年ジャワ中部地震現地調査。過去800回を超える防災・危機管理講演等を通じ防災意識啓発に活躍中。内外の災害現地調査は120回以上、防災・危機管理対策の第一人者。
防災・危機管理マニュアル策定・アドバイス業務実績
イオン株式会社、電源開発株式会社(Jパワー)、住友重機械工業株式会社、朝日新聞社東京本社、伊藤忠商事株式会社、デグサジャパン株式会社、さくら銀行(当時)、東京都水道局、東京都道路整備保全公社、商工会議所等多数。

書籍紹介及び目次抜粋

形式的な防災・危機管理マニュアルでは、実際の災害時には役に立たない。
◆災害現場からみた本当に使えるマニュアルを専門家がわかりやすく解説。
◆実際の防災危機管理マニュアルを例に逐条解説方式で丁寧に解説。
◆災害時の事業継続に不可欠な、内部の「非常参集計画表」から取引先や地域との「防災協力協定」まで、参考になる文例を多数掲載。
◆あらゆる災害から従業員を守り、早期復旧と地域貢献を実現するためのノウハウを凝縮。
●主要目次●
序 章 企業のBCP・防災・危機管理マニュアルのつくり方
1 戦略的リスクマネジメントとBCM(Business ContinuityManagement)
2 一果に如かず
3 リスク・ヘッジではなく、リスクで稼ぐ時代
4 既存マニュアルの落とし穴
5 企業市民三原則
6 (BCP+BCM)+DPP=防災・危機管理マニュアル(リスクマネジメント)
第1章 事例に学ぶ「安全の死角」
1 企業マニュアルが機能しなかったわけ(阪神・淡路大震災)
2 シリコンバレーでみた安全の死角(サンフランシスコ地震)
3 大メーカーを危機に陥れた電子部品工場ダメージ(新潟県中越地震)
4 過去の災害記憶があだ(北海道南西沖地震)
5 リスクと人事(JR西日本福知山線脱線事故)
6 耐震強度偽装事件と阪神・淡路大震災
7 企業における天災と人災
8 動物は死ななかった(スマトラ沖地震津波災害)
9 イレギュラー作業における事故事例
第2章 マニュアル成功事例
1 早期事業再開を助けた「安全伝票」
2 災害後の業績向上に寄与した「テント営業優先」
3 危機を救った「防災協定」
4 マニュアルにはなかった「とっさの英断」が略奪を防いだ
5 某飲料メーカーの「好感度」
第3章 事業継続管理BCM(Business ContinuityManagement)
1 リスク統合とBCMの基本概念
2 UGGリスクマネジメント委員会が特定した三つのキーポイント
3 テロとBCM
4 リスクマネジメント規格
5 BCMとリスク・アセスメント
第4章 防災・危機管理マニュアル策定準備
1 マニュアル策定会議のメンバーと議題
2 マニュアル策定コンセプト
3 現状の防災・危機管理の把握と情報収集
4 リスク特定
5 災害後、復旧優先事業の特定
6 リスク対策予算・緊急対応資金・防災基金
7 重要拠点の特定
8 防災・危機管理マニュアルの位置づけと他の法令・規定との整合性
9 レピュテーション・リスク管理
第5章 防災・危機管理マニュアルの策定例とその解説
1 前文
2 目的等
3 基本方針
4 組織
5 事前対策
6 緊急対応
7 緊急社会貢献、復旧・復興
実務編 事前対策およびリスク事象別応急対応Q&A
1 災害等に対する日頃の備え
2 地震時の対応
3 火災・爆発・停電時の対応
4 洪水時の対応
5 テロ・犯罪時の対応
6 苦情(クレーム)対応
7 個人情報漏洩(情報管理)対応