経済価値ベースの保険ERMの本質

経済価値ベースの保険ERMの本質

定価:3,000円+税

編・著者名:森本祐司・松平直之・植村信保[著]

発行日:2017年11月09日

判型・体裁・ページ数:A5・並・304ページ

ISBNコード:978-4-322-13213-7

書籍紹介

保険会社経営の本質を理解したい人へ

◆保険負債の評価方法のポイントを最低限の数式で正確に解説。
◆負債をベンチマークとする資産運用のあり方を提言。
◆ERM(Enterprise Risk Management)の実践的な導入方法を活写。
◆国際的な保険規制の最新動向をフォロー。
◆マイナス金利を受けて保険会社が直面している課題と解決の道筋を提示。

会計の論理では、目に見えない「リスク」を商品とする保険会社の支払能力、収益力を正しく評価することはできない。しかも、そのリスクはしばしば長期にわたり、対価(保険料)の受取りとは異なるタイミングで発現する。著者は、いち早く経済価値ベースで保険会社の経営をとらえることの重要性を強調してきた日本の第一人者である。本書の内容を踏まえずして、現代の保険会社の経営を語ることはできない。

主要目次

第1章 経済価値ベースのERM:この10年間の振り返り
第1節 金融庁の検討チーム報告書から10年
第2節 その後の市場の混乱がもたらした影響
第3節 経済価値ベースのERMおよび関連動向の進展
第4節 マイナス金利政策による影響
●付録 IAISストラクチャー・ペーパーの概要(保険会社の健全性評価のための共通の構造)
第2章 ERMの枠組みと考え方
第1節 ERMとは何か 第2節 ERMの全体像とPDCAサイクル 第3節 ERMのガバナンス 第4節 リスクアペタイト 第5節 ERMのカルチャー 第6節 ERMと個別分野との関係 第7節 ERMと健全性規制の関係 第3章 経済価値ベースのERMの考え方(準備編)
第1節 金利と価値評価の基礎
第2節 経済価値ベースの保険負債評価
第3節 経済価値ベースの管理とは
第4節 経済価値ベースのリスク計測
第5節 経済価値ベースの管理と財務会計上の損益
第6節 経済価値ベースのERMの関連動向
第4章 経済価値ベースのERMの考え方(実践編)
第1節 経済価値ベースで管理をする意味
第2節 経済価値ベースの指標の使用方法
第3節 経済価値ベースのERMで考慮すべき保険負債の特性
第4節 経済価値ベースのERMにおける実務上の論点
第5章 経済価値ベースのERMの意義をあらためて考える
第1節 この15年間の市場環境と保険会社の動向
第2節 経済価値ベースのERMへの「疑問」とその背景
第3節 経営指標の不安定性にいかに向き合うか
第4節 商品性に関する議論
第5節 プロシクリカリティと経済価値
第6節 終わりに:経済価値ベースのERMがもたらすもの

著者略歴

森本 祐司(もりもと ゆうじ)
東京海上火災保険(当時)、複数の投資銀行を経て、2007年1月にキャピタスコンサルティング株式会社を共同設立。東京大学理学部数学科卒業。マサチューセッツ工科大学経営大学院修了。

松平 直之(まつだいら なおゆき)
東京海上火災保険(当時)、タワーズペリン(当時)および投資銀行を経て、2007年1月にキャピタスコンサルティング株式会社を共同設立。東京大学工学部計数工学科卒業。

植村 信保(うえむら のぶやす)
安田火災海上保険(当時)、格付投資情報センター(R&I)、金融庁(任期付職員)を経て、2012年11月にキャピタスコンサルティングに参加。東京大学文学部西洋史学科卒業。博士(学術、早稲田大学)。