Ⅰ巻 金融機関の定義・コンプライアンス編

10001金融機関の意義・種類

金融機関とは何か。また、どのような種類の金融機関があるのか

結論

金融機関とは、手元資金に余裕がある者と資金不足のため資金需要がある者との間に立って、資金の融通を仲介する機関をいう。金融機関は、中央銀行、公的金融機関、民間金融機関に大別され、民間金融機関は、預金取扱金融機関と非預金取扱金融機関に分類される。前者は狭義の金融機関といわれ、後者を含めて広義の金融機関といわれる。

解説

金融機関の意義

金融機関とは、手元資金に余裕がある者と資金不足のため資金需要がある者との間に立って、資金の融通を仲介する機関をいう。

金融機関の種類

金融機関は、中央銀行(日本銀行)、公的金融機関(日本政策投資銀行、商工組合中央金庫、日本政策金融公庫等)、民間金融機関に大別され、さらに、民間金融機関は、預金を取り扱う預金取扱金融機関と非預金取扱金融機関に分類される。

預金取扱金融機関は、預金を受け入れて、その預金に一定の利子をつけて返還することを保証したうえで、これを原資に貸付、投資等を行う。また、決済手段となりうる預金通貨の移動等を通じて為替取引を行う。この預金取扱金融機関は、株主の利益の最大化を目的とする営利法人としての株式会社組織である銀行と、会員または組合員の相互扶助を目的とする非営利法人としての協同組織形態をとる協同組織金融機関およびその中央機関に区分される。

銀行は、営業地域、歴史的経緯等から、都市銀行、地方銀行、第二地方銀行、信託銀行、その他銀行、外国銀行支店に分類される。

一方、協同組織金融機関は、中小企業金融を主たる業務とする信用金庫、信用組合および労働金庫、農林漁業金融を主たる業務とする農林漁業系統金融機関(農・漁業協同組合等)に分類される。これらの協同組織金融機関は、地域の中小企業、農林漁業者等への貸付を目的としていることから、その性質上比較的規模が小さい。そこで、業態ごとに、個別の金融機関に対して経営支援をするため、信金中央金庫、全国信用協同組合連合会、労働金庫連合会、農林中央金庫等の中央機関が設置されている。

このような預金取扱金融機関は、狭義の金融機関であるとされるが、広義の金融機関には、非預金取扱金融機関も含まれる。非預金取扱金融機関としては、証券業務に従事する証券会社、保険業務に従事する保険会社、投資信託委託会社、投資顧問会社、貸金業者、リース会社等がある。これらも、資金供給者・資金需要者間の金融仲介機能を有するという意味で、広義の金融機関に含まれるものとされている。